邦画『二重生活』/可愛い女の子が近所の人を尾行してみた件

スコア:445/999

二重生活出典:スターサンズ
『二重生活』


【あらすじ】

大学院で哲学を学んでいる白石珠は、担当教授から「理由なき尾行」の提案を受ける。当初はさほど乗り気でなかった彼女であるが、隣人男性の尾行を続けるうちに、背徳感と奇妙な興奮を覚えるようになってしまう。


【作品情報】

公開:2016年6月25日(日本)/上映時間:126分/ジャンル:ドラマ/サブジャンル:ヒューマンドラマ/映倫区分:R15+/製作国:日本/言語:日本語


【スタッフ】

(監督・脚本)岸 善幸/(原作)小池 真理子『二重生活』


【キャスト】

門脇麦/長谷川博己/菅田将暉/リリー・フランキー


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ポイントレビュー


■眠たい今を生きる人の眠たい話

アクセル神田
アクセル神田
ドラマ担当
ポイント:143/333|評価:BAD

意味がないことに意味を見出し、価値がないことに価値を見出す。

そういう哲学はわかるんですが、全ての登場人物の意味深な感じが、肌に合わなかったですね。

知らないものを知ろうとするのと、理解できないものを理解しようとするのは、まるで違っていて、この作品ではその手のことを描こうとしていたのではないかと、勝手に考えていたんですが、映画としては個人的に退屈でした。

純文学的な、あるいは哲学的な何かを追い求める方々にとっては非常に良い作品だとは思いますが、やっぱり人間、趣味趣向があるので……

申し訳ない。眠たくなりました。


■大学で哲学を勉強していた頃の辛さが蘇る

試分 書人
試文 書人
サスペンス担当
ポイント:216/333|評価:GOOD

何もしなければ、何も知らない、何も起きていない世界でなにかを知ろうとする。うん。イイ感じ。

この映画でハラハラドキドキかというとそうでもないし、人の秘密を知る背徳感を得られるかといえば、そうでもないような気がするけど、見られなくはないんじゃないかな?

良く考えると、観客側からすればどうでも良いことなのに、画面上で終始漂う、やけに物々しい雰囲気というのは、案外、他の邦画で感じられないものがあった。

あたいも主人公と同じで、大学で哲学を専攻(主人公は大学院ね)していたからわかるけど、結局、物事の質問を最終最後まで突き詰めていくと、結論は「結局ようわからん」なんだよね。

この映画におそらくは、そんな意図はないのだろうけど、どうしたもんか「わけわからん」かった大学時代を思い出すことが出来たので、そんなに嫌いな映画ではなかったかな。

ただ、一般ウケは絶対しないと思う。ウチの哲学科のゼミ生も就職面接でそうだったし……


■良く知っている人の秘密のが知りたくない?

猿渡 りん子
猿渡 りん子
既婚女性代表
ポイント:86/333|評価:BAD

探偵でもないのに困りますよね、この主人公。と言いつつ、だいたいの男は麦ちゃんなら大歓迎です。

いやいや、ですけど、ですけど、学問に対する行動の分別って大事ですよ。どうせ既婚者をビビらせるなら、そっち路線でいって欲しかったですね。

あぁ、でも、それだとよくある話になっちゃうか。

それっぽく描いてますけど、人間の秘密のレパートリーって意外と少ないんだなと思いました。自分の子供の尾行の方がよっぽどドキドキしそう……


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

私の弱めの頭脳ではわけわかめでした

猿渡 りん子
猿渡 りん子
メインレビュアー
既婚女性代表/最低評価

うーん、良くわかんない話なんですよねぇ。哲学的で難しい話をしている雰囲気をかもし出したいのは分かるんですけど、見てるこっちはそっちの世界に疎いんでね。

簡単に言うと、昼ドラをドロドロではなくトロトロとおかしな方向に進めて行っちゃったみたいなお話です。

日本には、不倫調査なんかをする探偵っていう職業がありますけど、それにお金が発生しないバージョンだと、それって哲学的じゃない?って言われても……頭の悪い私は、じゃあ、哲学ってそんな簡単なもんなの?って思っちゃいます。

それだったら、尾行じゃなくても何でもいいって話じゃないですか?

「コーヒーを出さない喫茶店やってみない?」でも意味は同じな気がしてしまいましたが、たぶん私の解釈が間違ってるんでしょうね。

役者の皆さんは、名優揃いですし、演技の面では文句をつけるところは全くないんですけど、こういう設定にしたせいで、特段配役を彼らにしなければならない理由がなくなってしまっているような気がするんですよね。

マイナーだけど、演技力のある劇団員さんとかでも、観客側の感想はかわらなかったんじゃないかなぁ。

全部「私にとっては」って前置詞がつくレビューになっちゃってますけど、これを見るなら、ドッロドロの昼ドラを見た方がましかなっていうのが率直な意見です。

向き不向きの振れ幅が凄く大きいお話なんじゃないかと思います。

一番低いポイントをつけてるんで、当たり前なんですけど、私はこの映画を「ちょいムズイけど、見てみたら?」とはユーザーの皆様には言えません。言えるのは「わけわかんなかった」って感想だけです。

作品を批判しているつもりはないですし、それだけの賢さもないんですけど、良く分からないものを分からないっていう勇気って大事だなぁって(笑)

そうなんです。どこを批判して良いのかもわからないぐらい、私にとっては分からないし、わかる必要もなさそうな映画でした。

本作の名台詞

正直言うと私…何となく生きてきて、何となくここにいて…自分がいる…なっていうことの答えが出なくて……

出典:二重生活/VOD版

役名:白石珠
演:門脇麦