洋画『ソーシャル・ネットワーク』/本人完全非公認の「Facebookが出来るまで」

スコア:766/999

ソーシャル・ネットワーク出典:ソニー・ピクチャーズ
『ソーシャル・ネットワーク』


【あらすじ】

ハーバード大学の学生マークは、彼女のエリカに振られたことをきっかけに学内で大人気となるサイトを制作する。このサイトのヒットから着想を得て、ルームメイトのエドゥアルドらと共にSNSサイト『Facebook』を創設するが…


【作品情報】

公開:2010年9月24日(アメリカ)|2010年10月23日/上映時間:120分/ジャンル:ドラマ/サブジャンル:ビジネス/映倫区分:PG12/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督)デヴィッド・フィンチャー/(脚本)アーロン・ソーキン/(音楽)トレント・レズナー,アッティカス・ロス


【キャスト】

ジェシー・アイゼンバーグ/アンドリュー・ガーフィールド/ジャスティン・ティンバーレイク/アーミー・ハマー


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※情報は【2022年11月3日】現在のものです。上記のボタンから本作品の再生ページに直接ジャンプ出来ます。各VODを選択してご利用ください。詳しくはこちらのページでご確認いただけます。

ポイントレビュー


■映画の中のマークも全然嫌いじゃない

アクセル神田
アクセル神田
ドラマ担当
ポイント:248/333|評価:GOOD

今や超大手のIT企業となったFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグのサクセスストーリー?を描いたビジネスドラマです。

マーク・ザッカーバーグ本人は、事実とかなり異なると言っているそうで、事実なのは当時の服装ぐらいとコメントしたとのこと。

映画の中のマーク・ザッカーバーグに関しては、確かに否定したくもなるような、描かれ方です。私自身はああいった人と一緒に働くの嫌いじゃないですけどね。

デヴィッド・フィンチャー監督作品らしく、ストーリー全体が暗めでムードが悪い感じに展開されていきますが、ビジネス映画としては非常に優秀な部類だと思います。


■ジェシー・アイゼンバーグの早口演技に是非ご注目を

山守 秀久
山守 秀久
ドキュメンタリー担当
ポイント:239/333|評価:GOOD

マーク・ザッカーバーグご本人が否定されているので、どこまでが事実でどこまでが事実じゃないのかって判断が非常にし辛いです。

これをドキュメンタリーと言っていいのかは分かりませんが、少なくとも映像としては、ドキュメンタリータッチではなく、完全なる映画作品のタッチで描かれています。

なので映画としての評価をしますが、もっともこの映画で良かった点は、主演のジェシー・アイゼンバーグの演技力に尽きます。あのクオリティならアカデミー賞にノミネートされたのも納得です。早口の天才です。

残念ながら、この年は相手が悪く、受賞とはなりませんでしたが、私はこの映画を見て彼でも良かったんじゃないかなと思ったぐらいです。

是非彼の演技にも注目して、一度観賞してみてはどうでしょうか?


■難しいIT用語がそんなに出て来ない

橘 律
橘 律
ラブストーリー担当
ポイント:279/333|評価:GOOD

マーク格好いいじゃん。成功を収める前から私にはドストライクな男性でした。見た目も性格も。

変わり者で申し訳ございません(笑)

流石に作中みたいにブログに悪口を書かれるのは嫌ですけど、有能で野心家なのに繊細なところもある人って、私の目にはとても魅力的に映ります。

お話としても、小難しいIT用語がそんなに出て来ないので、私みたいな機械オンチでもアレルギーなく見られました。

……すみません、ちょっぴり見栄を張りました。

アルゴリズムって言葉が登場したの時点でポカンとハテナマークが浮かんだ事をここに告白致します。一応ネットで意味を調べてみましたが、知識としては完全に吸収し切れず、再確認用に今だにブックマークを残している状況です。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

予告編と本編との違いに要注意!

橘 律
橘 律
メインレビュアー
ラブストーリー担当/最高評価

この映画、予告がものすんごく良かったんですよね。IT用語横文字アレルギーの私でも挑戦したくなるぐらいに(アレルギーも横文字じゃん笑)。

でも、あの予告ってかなりの詐欺で、本編とは違う繋ぎ方をしてるんです。

なので、人によっては予告の方が良かったまであり得る作品だと言っておきたいと思います。たぶんそんな感想になるのは、ごくごく少数だとは思うんですけど、あんまりにも予告の作りが良いので、そこだけは注意が必要です。

ただ、この予告と本編のズレのおかげで、いわゆるネタバレ系予告にはなっていないので、ご安心を。

この映画は裁判?みたいなシーンが結構メインストリームになっていて、そこからFacebook創設の物語が語られる感じなんですけど、予告を見てから本編を見た人だと、「予告で裁判の結果をネタバレしてんじゃん」って、途中で思ってしまうかもしれませんが、予告シーンの決め台詞は裁判とは違う場面です。

本編は本編で別の形で予告のやり取りがされているので、ネタバレになっていません。

というわけで、一番オススメの視聴の方法は、予告は見ずにいきなり本編を見ることです。余計なことを気にしないで済む分、すっと物語が頭に入ってくると思います。まだ、本作の予告編が未見の方は、予告を見ずにそのまま本編に突入しましょう。

さてさて注意事項はこれぐらいにして、本編のレビューを。

本作は、アメリカの大学生達が如何にスクールカーストを意識して生活しているのかが分かる作品で、かつ、Facebookがその今のカーストステージを打開したいヤツらによって生まれたという設定で始まります。

そして、話が進むに連れて、そんな動機で初めて会社が、思いのほかデカくなってしまい、てんやわんやの内部分裂を起こすという展開になります。

基本的に庶民にとってはお金の桁がおかしいお話です。

1000億とか平気でてきます。流石に今のFacebookさんは、当時の会社としての価値なんか相手にならないぐらいの時価総額でしょうけど、それでも、とにかく映画の中に出てくるお金の額にびっくらこきました。

そりゃモメますよね。スクールカーストを上げて、別れた彼女を見返したいっていう浅い理由で立ち上がったwebサイトがこんなビックビジネスになってしまったんですから。

日本にもこれぐらいの大成功ってあるんですかねぇ?

日本ではあんまり耳にしたことがない超絶サクセスストーリーなので、そこが凄くフレッシュに感じた作品でした。

あ、あと最後にマーク・ザッカーバーグさんご本人の名誉のために、補足情報をお伝えしておきます。

映画の中では本レビューでも触れた通り、彼女のエリカと別れていまい、女の子にモテたくてFacebook作ったみたいな流れになっていますが、実際は当時の彼女と別れておらず、その彼女とそのまま結婚されています。

大金持ちになったクセになかなか律儀なヤツです(失礼)。

この話を聞いて、映画の中のマークも好きですけど、現実のご本人も好きになっちゃいました。

だから、もしも離婚してしまったら、次は私と結婚して欲しいと思います(はぁと)。

頑張ってこのレビューでも無理くり横文字を入れまくりましたし、きっと英語も覚えますし、メインストリームって言葉を初めて使うチャレンジ精神もある子なので、今をときめくベンチャー企業のCEOの妻として迎えるのに何らデメリットはありません。

さぁ、マーク・ザッカーバーグさん、いつでも私の小さな胸に飛び込んで来てくださいな。

きっと気が合うと思いますよ(ダブルはぁと)

本作の名台詞

君たちが発案者なら“フェイスブック”を作ってみろ

出典:ソーシャル・ネットワーク/VOD版

役名:マーク・ザッカーバーグ
演:ジェシー・アイゼンバーグ