洋画『大脱出』/スタローン&シュワちゃん初のW主演、仲が良さそうで何より(笑)

スコア:516/999

大脱出出典:ギャガ
『大脱出』


【あらすじ】

セキュリティの専門家のレイは実際に囚人として入所し、監視の穴をついて脱獄するスタイルで仕事をこなしていたが、CIAを名乗る依頼人に騙され、脱獄不可能と言われる裏の刑務所に本物の囚人として収監されてしまう。


【作品情報】

公開:2013年10月9日(フィリピン)|2013年10月18日(アメリカ)|2014年1月10日(日本)/上映時間:115分/ジャンル:アクション/サブジャンル:豪華共演/映倫区分:全年齢/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督)ミカエル・ハフストローム/(脚本)マイルズ・チャップマン,アーネル・ジェスコ/(音楽)アレックス・ヘッフェス


【キャスト】

シルヴェスター・スタローン/アーノルド・シュワルツェネッガー/ジム・カヴィーゼル/ ファラン・タヒール/エイミー・ライアン/ カーティス・”50セント”・ジャクソン/カトリーナ・バルフ


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※情報は【2022年11月4日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

ポイントレビュー


■アクションスターとして凌ぎ合った主演2人の到達点

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:197/333|評価:GOOD

邦題と出演俳優を聞くだけで、映画の内容の半分ぐらいは容易に予想出来てしまうというのは凄いことです。もう何本お二人の作品を見てきたことでしょうか?

アクション俳優としては、シルヴェスター・スタローンもアーノルド・シュワルツェネッガーも、真剣に演技してはいるんですが、どんなにシリアスな脚本であっても、結局はどちらも若干コミカルに映ってしまうというイメージがあります。

でも、そこが好きなんです。だから本作品も好きです。アクション俳優として長らく覇権を争っていた二人が、最終ラウンドを終えた後に抱き合ってるみたいな映画になっています。

しかしながら、ご両方とも歳を取りました。今の10代の方なんてシュワちゃんが州知事やってたことを知らないんじゃないでしょうかね?

自分が年齢的に傷ついてしまうので、いくらなんでも「シュワちゃん自体を知らないよ」は、ないと信じたいですが……


■先が読め過ぎる展開も大御所の前では致し方なし!

試文 書人
試文 書人
サスペンス担当
ポイント:173/333|評価:GOOD

VODで邦題だけをパッと見た時は、「あの不朽の名作『大脱走』をリメイクすんのかよ……」と意気消沈したが、よく見ると全然違った。良かった。良かった。『走』と『出』って似てるもんね。仕方ない。誰にでもミスはある。

ってなわけで、改めて感想を。

シュワちゃんとスタローンが共演ってだけで、先の展開が読めまくること以外は、概ね良かったんじゃないかな?もうコレはしょうがない。二人ともアクション映画の大御所だからね。『オーシャンズシリーズ』や二人が出てた『エクスペンスダブルシリーズ』みたいに、そこはお祭り気分で見ないとね。

結果がだいたいわかるってある意味、安心感がある映画ってことだし。

これはこういうものだって思って見れば、十分に楽しめる作品ですな。


■主演の二人が和気あいあいとやってる感じはいい

近道 通
近道 通
オールジャンル担当
ポイント:146/333|評価:BAD

以前当サイトでもご紹介した『リベンジ・マッチ』と同様、おじいちゃん達による、おじいちゃんとその子供達ぐらいまでの人のための、夢のW主演シリーズとなっております。

しかし、この時期はスタローンは何かあったのか?『大脱出』、『リベンジ・マッチ』ともに2013年のアメリカ初公開だぞ。

……と、すっかりおじいちゃんになってしまったことで、彼が寂しくなったかどうかは定かではないですが、作中でスタローン演じるセキュリティコンサルタントのレイが、シュワちゃんから話しかけられて、我慢できずに時折、嬉しそうな顔をしてしまっているのは可愛かった。

お二人とも長きに渡るアクションスター人生お疲れ様です、という作品ですね。

……と思ったら、『大脱出2』あるみたい。シュワちゃんは出ないけど、スタローンは出ます。

頑張るなぁ。ランボー。「生きるためには戦うしかない」ってか。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

これだけネタバレしても問題なさそうな話も珍しい

山守 秀久
山守 秀久
メインレビュアー
アクション担当/最高評価

30代以上の方は既視感に次ぐ既視感な展開とデジャヴなアクションシーンの数々に、もしかしたら戸惑いすら覚えるかもしれません。

基本的に新しいことは何もやってません。

地上波でやるならここで一旦CMだなというが自ずとわかってしまうぐらい、いつも通りのスタローンとシュワルツェネッガーです。私など「エイドリアーン!!!」や「I’ll be back」が今にも聞こえて来そうなほどでした。

でも、それは二人のファンにとっては勲章みたいなものなんです。良いんです。無理に小難しい話にしなくても。

良いんです。どちらとも顔が多少大きくても。

いつも通りの話の流れに身を任せられるアメリカのアクション映画なんて、この二人のいずれかが出演している作品ぐらいのものです。次点でブルース・ウィルスを入れますが、彼の場合は『シックス・センス』とかもやってますから、あんまり油断はできません。

スタローンにしてもシュワルツェネッガーにしても、アクション俳優として水戸黄門的ポジションを持っているからこそ、本作品のような振って沸いたような脚本であっても、そこそこの点は取ってしまう。

それが彼らがいまだに維持し続けている驚くべき才能なんだと思います。

おそらく本作品で「大脱出 解釈」でググる方はいらっしゃらないでしょう。どんなに穿った見方をしたって見たまんまの通りに話が進んでいきますから……

これほどネタバレしても問題なさそうな話も珍しいですが、彼らの出演作をほとんど知らない世代もいますので、念のためやめておきましょう。

「いや~衝撃の結末だったよ」なんて言う若者もいるかもしれません。

ですので、耳寄りな情報を最後にお教えして、メインレビューを締めくくりたいと思います。

調べたところによりますと、シュワルツェネッガーは本作品が脱獄モノ初出演とのことです。

アクションの枠内で言ったら、SFもファンタジーもヒューマンドラマも妊娠出産もやり尽くした感のある彼だけにこれは意外でした。

何処かしらで見たような気がして仕方がないのですが、本当に出たことがないみたいです。

と言いますか、逆にスタローンは出たことあったんですねって感じです。あるのなら絶対見たことがあるはずなのですが、どんなタイトルだったかさえ覚えていません。

あるなら是非見て見てみたいです。ですが、それこそ今、「スタローン 脱獄 映画」でググっても、本作品かその続編の情報来てしまって、手の打ちようがない。何だかこういうのって気持ち悪いです。

なんでしょう?スタローンの本作以外の脱獄映画って……ファン失格です。

本作の名台詞

握手する気分じゃない

出典:大脱出/VOD版

役名:レイ・ブレスリン
演:シルヴェスター・スタローン