米中合作映画『ベスト・キッド』/ワックスを上塗りし過ぎたリメイク版

スコア:471/999

ベスト・キッド出典:ソニーピクチャーズ
『ベスト・キッド』


【あらすじ】

母の仕事の都合により北京で暮らす事になった少年ドレは、少女メイ絡みで武術道場生のチョン達にいじめられるが、カンフーの達人ハンによって救われる。ドレはハンに師事し、彼らと武術大会で決着をつける事になる。


【作品情報】

公開:2010年6月11日(アメリカ)|2010年8月14日(日本)/上映時間:139分/ジャンル:アクション/サブジャンル:バトルアクション/映倫区分:全年齢/製作国:アメリカ・中国/言語:英語


【スタッフ】

(監督)ハラルド・ズワルト/(脚本)クリストファー・マーフィー/(原作)ロバート・マーク・ケイメン:本家『ベスト・キッド』の脚本家


【キャスト】

ジェイデン・スミス/ジャッキー・チェン/タラジ・P・ヘンソン /ワン・ツェンウェイ


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※情報は【2020年02月02日】現在のものです。上記のボタンから本作品の再生ページに直接ジャンプ出来ます。各VODを選択してご利用ください。詳しくはこちらのページでご確認いただけます。

ポイントレビュー


■これならリメイクする必要がなかった

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:101/333|評価:BAD

30代~40代の人であれば、『日曜洋画劇場』あたりで一度は見たことがあるであろう、格闘系青春映画の名作『ベスト・キッド』の同名リメイク作品です。本家は空手でしたが、こちらはカンフーです。

もうその設定変更だけで日本人としては意気消沈なのですが、本家の宮城さんにあたる役をジャッキー・チェンがやるなら仕方がないと、どうにかモチベーションを維持して拝見しました。

しかしながら、嫌な予感がドンピシャで的中です。

リメイクする意味が全くない。

完全なる失敗リメイクならまだ笑い飛ばしようがあるんですが、本家のリメイクものである必要が全然ないんです。これならジャッキーが黒人少年にカンフーを教える映画として、新しく脚本書いた方が良かったんじゃないでしょうか?

あまり我々おっさん達の思い出の作品に、中途半端な泥の塗り方はしてほしくないものです。


■本家を見返したい気持ちにぐらいはなれる

近道 通
近道 通
オールジャンル担当
ポイント:150/333|評価:BAD

少年時代、何度あの本家の鶴の型を練習したことだろう?

ちょっとした子供同士のケンカの時に、必殺技として披露した時の苦い思い出が、このタイトルを聞いただけでまざまざと脳裏にリメイクされます。うん、あれは現実じゃただの丸腰だね。

でも、あの時は無防備に殴られたおかげで鼻血まで出ちゃったから、相手の子が謝ってくれた。だから、きっと技としては悪くないよね。

と、過去の痛い思い出を同名のタイトルで思い起こさせてくれるぐらいしか、自分にとっては価値がない作品でした。

全く面白味がなかったわけじゃないんだけど、思い出補正って凄いね。こっちの『ベスト・キッド』に心を動かされることは全くなかった。

ただ、本家をまた見返したい気持ちにさせてくれる作りなのは評価してあげたい。今、レンタルにもあるのかなぁ……


■リメイクなのを知らなかったから面白かったよ

橘 律
橘 律
本家未見代表
ポイント:220/333|評価:GOOD

私は本家を見ていませんので、素直な感想を!

主役のウィル・スミスの息子さんがとってもとっても可愛いかったです。なでなでしてあげたくなる感じ。

楽に見られていい作品だと思うんだけどなぁ。子供と一緒に見たら、「俺もカンフーやりたい!」って言い出しそうなぐらいの子供の成長系ドラマの空気感は出ていたと思う。

邦画とかにありがちな、やる気ない生徒が急にやる気だして部活始める話よりはよっぽど見やすかったと思う。

本編が好きだった人は色々言うかもだけど、これはこれでいいじゃん。結局ハッピーな展開で良かったじゃん!って私は感じました。


メインレビュー

ネタバレありのレビューを読む

悪い映画ではないはずですが、相手が悪かったです

山守 秀久
山守 秀久
メインレビュアー
アクション担当/最低評価

本家と比べられてしまうのは、リメイク作品の宿命とはいえ、あまりにも相手が悪すぎたんじゃないでしょうかね。

あのジャッキー・チェンをもってしても、宮城さんのあの強烈なキャラクターには立ちうち出来ていなかったですし、主役のドレ役のウィル・スミスの息子、ジェイデン・スミスも非常に頑張っていましたけど、ダニエルさんのあのおとぼけ感は出せていませんでした(ここは人格設定が違うので、何とも言い難いですが)。

唯一、勝っているところがあったとしたら、主演の年齢が本当に『キッド』だったことぐらいかな。

本家主演のラルフ・マッチオは、ダニエル役を演じた時に20代後半だったそうで、それを知った当時は偉い驚いたのを覚えています。

これは本当に評価し辛いです。どうしても本家の記憶が蘇ってしまいますから。

おそらく作品としてはそんなに悪くない話なんです。

本家を全く知らない人だったら、面白かったという感想を持つ方がいらっしゃっても全然おかしくない。これだけのことを言っている私でも、最後までは見られましたから。そこまで悪い映画ではないはずなんです。

ただ、本家のTV放映を見た当時の少年達と同じような評価を、今の少年たちがこの『新ベスト・キッド』に対して下すかと言われると、それはないのではないかと思います。

多分、作中のドレやハンのモノマネをする子はほとんどいないハズです。リメイクってだけで、完全に不利な立場なのは察しますが、戦い方は考えて欲しかったですね。

いや、少し言い方を間違えました。戦い方を考えるのではなく、戦って新しい価値を生み出せるのか?を考えて欲しかった。

私のような本家の大ファンにとっては、まだワックスをふき取る前なのに、さらにワックスを塗られたみたいな話でした。

本作の名台詞

“絶望から立ち直るのは自分次第”って言ったよね?

出典:ベスト・キッド(2010年度版)/VOD版

役名:ドレ・パーカー(シャオドレ)
演:ジェイデン・スミス