洋画『シャークネード』/台風、津波、竜巻に、サメが混じって、てんやわんや

スコア:550/999

シャークネード出典:ニューセレクト
『シャークネード』


【あらすじ】

台風による高波に乗せられたサメ達によって、海岸沿いの人々は阿鼻叫喚の状況。近くでバーを経営していた主人公フィンは家族を救うため、ロサンゼルスへと向かうが、台風は水柱をあげる竜巻をも巻き起こしはじめた。


【作品情報】

公開:2013年11月7日(ドイツ)不明(日本)/上映時間:88分/ジャンル:パニック/サブジャンル:サメ映画/映倫区分:全年齢/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督) アンソニー・C・フェランテ/(脚本) サンダー・レヴィン


【キャスト】

アイアン・ジーリング/タラ・リード/ジョン・ハード/キャシー・スケルボ/ジェイソン・シモンズ/オーブリー・ピープルズ/チャック・ヒッティンガー


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※情報は【2020年07月13日】現在のものです。上記のボタンから本作品の再生ページに直接ジャンプ出来ます。各VODを選択してご利用ください。詳しくはこちらのページでご確認いただけます。

ポイントレビュー


■細かいことを無視すれば十分楽しめる

試分 書人
試文 書人
パニック担当
ポイント:223/333|評価:GOOD

伝説的なサメ映画の記念すべき1作目。ありえないお馬鹿なシュチュエーションの割には、意外とありえるかも?と思わせてくれるのは流石レジェンドである。

主人公のフィンが有能過ぎることや、竜巻に巻き込まれているサメ達がちょっと楽しそうなことなど細かい部分を無視すれば、想像以上にしっかりパニック映画をしている。

ランクとしては『ディープ・ブルー』よりは流石に数段落ちるが、発想としてはこちらの方がユニークだ。台風と津波だけの被害も半端じゃないので、サメのオマケ感は否めない。ただ、居てくれないとサメ映画にならないから、そこは仕方ないだろう。

なお、本作に登場するサメは恐竜でいうティラノサウルス的な存在のホオジロザメではなく、ラプトル的存在のイタチザメである。


■サメ映画は多いのに何故シャチ映画は少ないんでしょうか?

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:160/333|評価:BAD

いつも不思議に思うのは、サメ映画の数に比べてシャチ映画の数が少ないことです。と、言いますか、私はシャチが人間を襲うパニック映画を一つも知りません。

シャチの方が頭もいいですし、捕食力も段違いなんですけどね。やはりカワイイは正義ということなのかもしれません。

とはいえ、本作のサメは知能指数がかなり高いんじゃないかってほどに、人間めがけてミサイルのように飛んできます。間違って他のものに噛みついたりってことはそんなにありません。

ただ、水のないところめがけて飛んでくるあたりは、やはり魚類の知能の限界を感じはしました。

こんな設定の映画でここまで考えさせられることになるとは思いもよりませんでしたが、そこまでひどいサメ映画ではありません。良いサメ映画とも言いませんが……


■悪い人が全くいない稀有なパニック映画

アクセル神田
アクセル神田
ドラマ担当
ポイント:167/333|評価:GOOD

悪くないです。事前にだいたいどんなサメ映画なのか聞いていたので、期待感がマイナスでスタートしたのが功を奏しました。

きちんと映画としてテーマっぽいものがあったのも驚きです。その表現の仕方にいささか荒いところはありましたが、家族の絆をそこはかとなく表現出来ていました。

脇を固めるフィンの家族以外の人間も、悪い人が一人もいなくて安心して見られます。

親友のバズなんか、格好良すぎて少し憧れてしまったぐらいです。意味不明な発想のパニック映画として、本作は上出来だと思います。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

本作にサメがいる必要性を考察してみた

試分 書人
試文 書人
メインレビュアー
パニック担当/最高評価

本作にサメがいる必要性について考えてみよう。

台風、津波、竜巻、パニック映画として成立するだけの要素はすでに揃っているのに、そこにサメを追加するいらない勇気。

このいらない勇気こそがひょっとしたら本作の一番の魅力なのかも知れない。

本編をご覧になった方なら分かると思うが、作中での死因はサメによるものだけではない。津波にのみ込まれて死ぬ人もいれば、台風による飛来物で死ぬ人もいる。

転がるためだけに用意されたような観覧車もあり、予想を裏切らずにしっかり転がってくれて、それで死んだ人もいた。

純然たる自然災害で死んだ人とサメに噛まれて死んだ人が半々ぐらいの作品だ。

ん。意外と啓蒙してない?台風と津波と竜巻の恐ろしさを。サメのせいでアホっぽい話扱いになっちゃってるけど、都合よく災害グッズを用意している主人公のフィンなんかも、「災害が起こる前の備えが大事ですよ」って啓蒙してない?

普通の災害モノの映画はもう腐るほどあって、どれも似たり寄ったりじゃん。

災害のせいで誰かが死んで悲しんで、誰かを救うために救いに行った人が死んで、またそれに悲しんで……「でも、生き残った私達だけでも幸せになろうね」みたいな終わり方がだいたいのテンプレ。

だから、やっぱりサメ必要だね。本作も災害モノのテンプレに沿った作品ではあるけど、凄まじいまでのご都合主義とサメのおかげで、少しも悲しくなる話になっていない。特にサメがそれを救ってくれてる。アホっぽくしてくれてる。

ハラハラドキドキしてる間って、その時は色々と思うところはあるけど、後に残らない。地震に気を付けよう、台風に気を付けよう、感染症に気をつけよう、そうした意識はあっと言う間に消えていく。

でも、そこにユーモアを入れたらどうだろう?サメを入れてみたらどうだろう?

きっと普通の災害モノよりずっと印象に残るから、その意識はしばらく続くんじゃないだろうか?

同じような展開にならざるを得ない災害系のパニック映画に本作はひょっとしたら、そんな苦言を呈したかったのかもしれない。

深読みに深読みを重ねて言わせて貰えば、それぐらい良くできた災害パニック映画だった。

というわけで、このレビューを読んで下さった方は、是非その当たりも注目して騙されたと思ってみて頂きたい。きっと騙されたって言うと思うから。

本作の名台詞

何て日だ

出典:シャークネード/VOD版

役名:フィン・シェパード
演:アイアン・ジーリング