アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』/何度も打ち上げちゃったのが玉にキズ

スコア:144/999

打ち上げ花火、 下から見るか?横から見るか?出典:東宝
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』


【あらすじ】

主人公典道は、投げると時間を戻すことが出来る変な玉を使い、ヒロインなずなとの「かけおち」を何度もやり直す。やり直しの理由は、なずなの義父に殴られたからとか色々ある。同名の実写ドラマのリメイクアニメ。


【作品情報】

公開:2017年8月18日(日本)|2017年9月15日(台湾)|2017月9月28日|2017年12月1日/上映時間:90分/ジャンル:アニメ/サブジャンル:タイムリープ/映倫区分:全年齢/製作国:日本/言語:日本語


【スタッフ】

(監督)武内宣之/(脚本) 大根仁/(主題歌) DAOKO×米津玄師『打上花火』


【キャスト】

広瀬すず/菅田将暉/宮野真守/松たか子/花澤香菜


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※情報は【2019年07月15日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

ポイントレビュー


■久しぶりに見ない方が良かったアニメに出会った

猿渡 りん子
猿渡 りん子
アニメ担当
ポイント:12/333|評価:BAD

私の担当ジャンルなので、このページを見て下さっているユーザー様は、私のレビューを最初に読むことになると思います(『世界ウルルン滞在記』みたいなレビュータイトルですみません)。

ですので、結論から申し上げましょう。

「さぁて、たまには切なそうなアニメでも見てみっかなぁ」的なテンションの方、あえてこれを選ばなくて大丈夫です。タイトル的に需要にマッチしてそうですが、これじゃないです。涙を流したいだけなら、『火垂るの墓』あたりで手を打ちましょう。見てもいいけど、おそらく後悔します。

特に山崎裕太と奥菜恵の実写版が好きな方はマジでヤバイと思います。

あくまで超個人的な見解なので、このアニメ映画を良かったという方もいらっしゃるかもしれませんが、私の中ではかなりの駄作でした。


■声優に挑戦した俳優さん達……

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:97/333|評価:BAD

あらすじにも書いてありますように、ヒロインの義父に主人公が殴られるシーンがある他、不必要な暴力シーンがありますので、アクション担当の私がレビュー致します。

本作で声優として抜擢された、広瀬すずさん、菅田将暉さん、松たか子さん……仕事選んだ方がいいです。

ただでさえ、プロの声優達に囲まれてのプレッシャーの中で演技しなきゃいけないのに、このストーリーではさらなる重圧がのしかかってしまいます。

もうダメダメです。実写ドラマの原作に準拠しているところまではまだ何とか見られましたが、玉が出たあたりから可笑しな事になってきてしまいました。

もうこの名作実写版の改変リメイクは禁止でいいんじゃないでしょうか?


■原作に玉を投げつけるなよ……

試分 書人
試文 書人
元中学生男子代表
ポイント:35/333|評価:BAD

絵はいいよ。なんかエッチなゲームみたいな絵に見えなくもないけど、絵は綺麗。でも、評価出来るのはそれだけだ。

本当はそこさえも評価したくないが……一応フォローはしておこう。

さぁ、文句をはじめるぞ!

どうして、小学生から中学生にしたんだ?物語の意味が全然違ってくるだろ。

そして、なぜタイムリープものみたいにしたんだ?しかも何回も何回も繰り返しやがって、そういうのは『シュタインンズ・ゲート』にでも任しとけばいいんだよ。

あと、なんだあの玉は、いや球か?もうどっちでもいいけど、投げつけなきゃ時間を戻せない設定っている?両手で握りしめるとか祈るとかでも良かったじゃん。

マジでなんなんだよあの玉。最初に投げつけたときなんて、ここから高校球児の話に変わんのかって思ったよ。

文句はまだまだある。ゴマンとある。でも、もういい。もう疲れたよパトラッシュ。なんだかとても眠いんだよ。

こんな映画のレビューをしてるとさ。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

原作汚しここに極まれり

猿渡 りん子
猿渡 りん子
メインレビュアー
アニメ担当/最低評価

完全に『君の名は』の二匹目のドジョウを狙いにいって、壮大に的を外してしまった作品です。

純粋にあの実写版をそっくりそのままアニメ化すれば良かっただけなのに、どうして色々というかほとんどの内容を変えてしまったんでしょう?

リメイクアニメのクセに原作と同じなのは、大まかな話の筋ぐらいのもので、中身は完全に別物。実写ではなく、アニメであることを贔屓目に見ても、原作にほんの少しだけ似た何か。

原作を汚い消しゴムで消して、エロいフォントで書き直したみたいな脚本には心底ムカつきを覚えました。

このアニメに原作者の岩井俊二さんは関わっているんですかね?

もし関わっているとしたら、自分の作品なんで、それをどうしようが勝手なんですが、もし関わってないんだとしたら、これはガン切れしていい。マジにガン切れしていい映画です。

いつも大事なことは二回言うようにしてますが、三回言ってやってもいいぐらいです。

まず手始めにヒロインのなずなからツッコミを入れていきましょう。

エロくし過ぎです。原作実写版のなずな役の奥菜恵は大人っぽい小学生で色っぽくはありましたが、エロかったわけじゃない。でも、アニメ版のなずなはただエロいんです。ヒロインじゃなくてエロインなんです。しかも中学生だし。

ヘンテコな玉も一体どういう意図で物語にぶち込んだのか分からない。絵面を幻想的なものにしたかったってことなのかもしれないですけど、タイムマシン的なSF持ち込めば幻想的になるっていう発想がもう原作の発想からかけ離れてる。

原作版は随分昔の作品(1995年)で、おそらくCGも使っていないと思われる映像なんですけど、花火が上がるシーンと主人公とヒロインが夜にプールに入るシーンは、そんなSF要素なしで自然と幻想的なんです。

その演出の良さをアニメ化するのは難しいのかもしれないけど、そこに挑戦してこそのリメイクアニメでしょうよ。

あ、そういえば、ラストをプールじゃなくて海に変えたのも意味不明です。

プールで始まってプールで終わるのがいいんじゃないですか。それが切ない味になるんじゃないですか。

そして、さらに最後の最後、エンドロール前のラストシーンも意味がわからない。

なずながいないのは分かりますけど、典道までなんでいないの?

そこは観客の皆様のご想像にお任せしますパターンならまだマシだけど、それ以下よ。アレは。単純に意味不明なだけでしたよ。純粋に明確に意味が全くわからない。

もうこの作品でよかったのは、VOD見放題で見ることが出来て良かったってことだけ。原作も好きで映画館で見ようとまで考えていた作品だったので、本当にVODで見て良かった。助けられました。

もし、決して安くはない映画のチケットを購入してこれを見ていたら、この程度の怒りでは済まなかったでしょうから。もっと言っちゃえば、レンタル標準作100円で借りたとしてもぶちキレるレベルだし。

なんだか、今回は怒り任せのレビューになってしまいましたが、このアニメ映画『打ち上げ花火下から見るか横から見るか』は普段アニメに甘い私をしても、許すことが出来ない作品でございました。

ただ、もしも本作をお好きな方を不快にさせてしまったら、申し訳ありませんと謝りたいと思います。

もしかしたら、完全なる別物として見れば、何とか楽しめるのかなぁ……いや、ないな多分。

あ、主題歌『だけ』は良かったよ!

本作の名台詞

かけおち……

出典:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?/VOD版

役名:及川なずな
声:広瀬すず