アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』/夏の小4男子は『ペンギン』と『海』と『巨乳のお姉さん』の研究に夢中だぜ!

スコア:288/999

ペンギン・ハイウェイ出典:東宝
『ペンギン・ハイウェイ』


【あらすじ】

不思議に思った事を探究せずにはいられない性分のアオヤマ君は、その考察をノートに記すのが日課だった。そんな彼が住む町に、ある日突然ペンギンが大量発生する。彼はその原因が歯科医院のお姉さんにある事を知る。


【作品情報】

公開:2018年8月17日(日本)/上映時間:119分/ジャンル:アニメ映画/サブジャンル:ファンタジーアニメ/映倫区分:全年齢/製作国:日本/言語:日本語


【スタッフ】

(監督) 石田祐康/(脚本)真辺克彦/(音楽)阿部海太郎/(主題歌) 宇多田ヒカル『Good Night』/(原作)森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』


【キャスト】

北香那/蒼井優/釘宮理恵/潘めぐみ/能登麻美子/久野美咲/西島秀俊/竹中直人


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見放題配信

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※情報は【2020年07月13日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

ポイントレビュー


■アオヤマ君の将来が心配でなりません

猿渡 りん子
猿渡 りん子
アニメ担当
ポイント:73/333|評価:BAD

『映画クレヨンしんちゃんシリーズ』のかすかべ防衛隊まわりのエピソードを、超哲学的かつ超生真面目にアレンジしたような話……私の中ではそんな印象の作品です。

内容としては全然パクってもいないしオマージュでも何でもないんですが、ストーリーが難解過ぎるのと、登場人物達にほぼ小学生らしさ人間らしさがないのとで、思わず、「これなら、『クレしん』映画を再視聴した方が良かったなぁ…」と考えてしみました。

大人向けです。そして、主人公のアオヤマ君のように、わけのわからない事をわけのわからないまま終わらせたくない人向けの作品でもあります。あとオススメ出来るのは、2次元巨乳好きとかですかねぇ。

視聴後に考察ブログを読んだりして私なりに頑張ってはみたんですが、結局この作品が何を言いたかったのかはサッパリでしたね。完全に理解出来たのは、将来、少年アオヤマ君が歴史に名を残すおっぱいフェチになるだろうということぐらい。

アオヤマ君……デリケートな時代だからガチで気を付けてね。あと、世の中には乳上げパットという男性にとっては詐欺みたいな商品もあるのよ。


■おっぱいが嫌いな男なんていない

近道 通
近道 通
オールジャンル担当
ポイント:118/333|評価:BAD

若くして根拠不明の全能感とおっぱいに囚われてしまった小学校4年生の少年の物語です。

まるで巨乳過ぎて垂れ乳化した左右のおっぱいのように、これらのファクターは終盤まで引きずられ続けます。それがこの作品の全てと言っても良いぐらいに。

また、映像も結構おっぱいにこだわっていて、歯科医院のお姉さんの胸をメインに映すバストアップのシーンがところどころに挟まれます。

ただし、服は完璧に着ているので、本作品を可愛い我が子と一緒に見ているお父さんのご期待に添うことは出来きません。「それが良いんじゃないか!」というお父さんは大満足かもしれませんが……すみません、と、一応代わりに謝っておきます。

それにしても、このやけにおっぱいに拘る姿勢は何を表現したかったんでしょう?少年の成長と第二次性徴?製作陣の単なる性癖?

それとも、普通にやってたら、謎解きだけのストーリーになっちゃうから、わかりやすい『解』が出やすいものを用意しとこうかってこと?

今更いいですよ。大なり小なりの違いはあってもおっぱいが嫌いな男なんていないんですから。いずれにしても、何を伝えたいのか皆目わからない作品でした。


■お前さん…アタイをペンギン嫌いにさせる気かい?

試分 書人
試文 書人
ペンギン好き代表
ポイント:97/333|評価:BAD

水族館にペンギンがいれば、1時間は余裕でそのコーナーに留まることが出来るほど無類のペンギン好きの俺だったが、終盤はマジで奴らが嫌いになってしまいそうだった。

ペンギンを飼うためにワシントン条約を調べ、彼らのために寒い田舎に引っ越そうとまで考えていたこの俺がである。アオヤマ君のように深く考察するまでもなく、その原因は明白だ。

あのブツブツのせいだ。

特にウィルスの如く大量に発生したペンギン達が突っ立てる時の目玉はヤバイ。ブツブツを見ると頭がかゆくなる体質の人は、たぶん見ない方がいい。見終えたあとも、しばらく頭のかゆみが残るレベル。

私個人の体質の問題なので、そうでない人にとっては全く無関係な感想ではあるのだが、かゆくてキモくなるものは仕方ない。意味不明な映画を血眼になって理解しようと戦ったのに……その仕打ちがこれかよと、正直怒りすら覚える。

いや、マジで色んな意味できつかった。マジ勘弁っす。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

全く興味がない分野の論文を読まされているような感じ

猿渡 りん子
猿渡 りん子
メインレビュアー
アニメ担当/最低評価

見ていて、学術的に興味のない分野の論文を無理矢理読まされているような気分になりました。ほぼ全編を通して、ホッとかクスッとかウルッとか、そういう感情が全くと言って良い程芽生えなかった。

少年ことアオヤマ君の友達ウチダ君がギャグパート担当的な扱いではありましたが、彼が持つウケ狙いアビリティは『ドジっ子』のみです。『人間失格』の葉蔵じゃないんですから……ワザとらしくて、見られたもんじゃありませんでした。

って、つい私小説の名作を引き合いに出してしまいましたが……完全に自己嫌悪です。ロクな男ではなかったみたいですが、こんなところであの超名作を取り上げてしまって、太宰さんに非常に申し訳ない。

でも、本当に『人間失格』の葉蔵の人生みたいに、全然楽しくないんです。登場人物の中心は皆小学生なのに、さらに言えば夏休みが作中のメイン期間なのに、全然楽しそうに見えない。微笑んでいるシーンはあっても心から笑ってるシーンがほとんどないんですよね。

観客側として唯一笑えたのは、作中で結構シャレにならないイジメをしているガキ大将のスズキ君が、夏祭りでピンク色の綿あめをノリノリで持っていたことぐらいでしょうか。それでもコイツ意外と乙女なんだなって感じた程度でしたが……

登場人物からしてこんなんだから、もうストーリーは無茶苦茶です。

本作品のキーキャラクターであるアオヤマ君が惚れているお姉さんが関わるエピソードなんて、特別わけわからん内容でしてね。

冒頭の歯科医院での二人の会話も取り立てて大したもんじゃないのに、最後まで大事なキーワードみたいに取っておくし、歯科医院にいつ出勤してんのかわからないぐらい暇そうな人なんで、その暇を使ってアオヤマ君に構いまくるんですが、その理由が語られることは最後までないしで、伏線を張るのは結構なことだとは思うんですが、後から効いてくるものが何もないんです。

物語の語り口がページ数を稼いだだけの論文調だから、どうしても張る意味がない伏線ばかりに感じてしまう。だから見ていてワクワクしないんです。ひと夏の少年少女達の摩訶不思議な冒険活劇という目線で見てしまうと、もう1時間見続けるのもキツイ。

ただ、お姉さんのドデカいおっぱいに興味を惹かれる描写だけはわかるんです。男の子は小4ぐらいになれば、そういう『性の目覚め』があるんですよ。アオヤマ君は着実に大きくなっているんですよってことが言いたいのはわかるんです。

私には弟がいて、彼もまぁ、小学校高学年ぐらいの時に性覚醒し、公園に落ちてるエロ本を拾って、秘密基地で友達と見ていたなんていう将来に渡って聞く予定もなかったエピソードを大人になってから話してくれたぐらいですから、そこはリアルだと思います。

でも、いくらなんでも見過ぎでしょ。アオヤマ君……そこまでガン見するぐらい興味があるなら、球体の『海』なんかじゃなく、お姉さんが持つ球体『乳』について研究しなさいよ!

う~ん、ガチで真剣な話、作品としてもそっちの路線で行った方がよっぽど面白かったと思うんですけどねぇ。原作があるから仕方ないんでしょうけど、それぐらい話のコアとなる『海』の存在がどうでも良くなってくる作品です。私なりに解釈すると、結局はお姉さんのワガママの塊みたいなもんですからね。アレ。

あ、あと、最後にこれだけは言わせて下さい。ペンギンが好きだから、物体をペンギンに変える能力を持ってるんだってのはわかるんですが……

お姉さん、ペンギンが死んで(消滅して?)元の物体に戻っても全然悲しんでないじゃないですか?

あなた本当にペンギン好きなんですか???

本作の名台詞

どんなに楽しくても必ず終わってしまいますね……

出典:ペンギン・ハイウェイ/VOD版

役名:アオヤマ君
声:北香那