邦画『セトウツミ』/普通の高校男子による普通のお話?

スコア:648/999

セトウツミ出典: ブロードメディア・スタジオ
『セトウツミ』


【あらすじ】

瀬戸と内海の二人は、いつも学校帰りに川沿いにある階段に座って、だらだらと会話をするのが日課のようになっていた。家族のこと、恋のこと、猫のこと、中身があってもなくても二人の話のネタは尽きない。


【作品情報】

公開:2016年7月2日(日本)/上映時間:75分/ジャンル:コメディ/サブジャンル:青春映画/映倫区分:全年齢/製作国:日本/言語:日本語


【スタッフ】

(監督・脚本) 大森立嗣/(音楽)平本正宏/(原作)此元和津也『セトウツミ』


【キャスト】

池松壮亮/菅田将暉/中条あやみ


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見放題配信

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※情報は【2019年10月17日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

ポイントレビュー


■自然でほのぼのとした高校男子の会話劇

アクセル神田
アクセル神田
コメディ担当代理
ポイント:246/333|評価:GOOD

見ていている人に面白いと思って貰えるように、ダベるのではなく、高校男子がダベっているのが面白いと思わせてくれるのが高評価です。

コメディって難しいですよね。コメディ好きの私がこの映画が完全にコメディだとは言い切れないところも、そのあたりを如実に表していると思います。

例えば、出演している二人が若手の漫才師だったら、完全にジャンルはコメディと言い切れたと思うんですよね。少なくともオチは付けてくれるって、こちらは信頼して話を聞けますから。

でも、この映画での役者さん二人の会話には、オチを意図してない自然さがあるんですよね。

少し褒めすぎかもしれませんが、自然なんです。

もちろん、その分、笑うということに関するハードルは下がって、楽をしている面はあると思うのですが……

※試文書人が多忙のため、代理としてジャンル担当致しました。


■関西弁の緩さに憧れる

橘 律
橘 律
ラブストーリー担当
ポイント:202/333|評価:GOOD

私は関西弁に縁もゆかりもない人間なので、主演の二人の関西弁がうまいのか下手なのか、はたまた、そもそも二人とも関西出身の人間なのかはわかりませんが、聞いていて違和感はなかったです。

でも、本当に関西弁って、緩くて柔らかくていい言葉だなぁと思います。

この映画を標準語でやっていたら、ちょっと評価は違ったかもしれません。羨ましいですよね。

標準語というスタンダードがあってこその魅力だとは思いますが(負けん気)、たまに関西の方とお話しすると、そっちに生まれてもみたかったなぁと、しみじみ思います。

あっ!あと、一部の業界の女性陣にとって、この映画はラブストーリーっぽく感じられてしまうかもです。

わたしにそっちの趣味はありませんが、友情っていいもんですよねぇ(意味深)


■只今ブレイク中のあの俳優二人が主演!

近道 通
近道 通
オールジャンル担当
ポイント:200/333|評価:GOOD

主演の菅田将暉と池松壮亮……テレビドラマや映画に出過ぎ、出過ぎ。そして、VODの配信作品に名を連ね過ぎ。

適当に配信作品を流し見てると、だいたい邦画のパッケージに映ってるもん。

どんだけ働いてるんだろ?

この頃はまだ売り出し中だったかもしれませんが、たまにはちゃんと休んでいますか?

主演のお二人は今でこそ、テレビに映画に雑誌にひっぱりだこなイメージが定着してるけど、この『セトウツミ』は、その少し前の段階の作品かな?

映像作品の世界で、もうぼちぼち天下を取りそうな二人のダブル主演作なんて、今後そうそう見られるもんじゃない。

そして、それが、ある程度「見られるレベル」の作品だなんて!

まったり見るには実に悪くないお話でした。しかしながら、主演がこのお二人だからこそというのは付け加えておきます。

正直、下手な漫才聞いてるぐらいなら、こっちのがいいくらい。

会話を聞くんじゃなくて、会話を眺めるって感じの映画でしたね。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

面白そうってモチベーションで見ない方が良いです

アクセル神田
アクセル神田
メインレビュアー
ドラマ担当/最高評価

登場人物が少ない映画やドラマって一時期流行った記憶があるんですが、エンターテイメント作品としては失敗が多かったイメージなんですよね。

エンターテイメントとして見るなら、やっぱり人数の少なさには限界があるでしょう。話の展開を変えるのが難しそうですし。

たった一人だけでやる独演劇なんてジャンルもありますが、どっちかというと芸術的な要素が強くなりすぎて、私はあんまり楽しめない人です。

あれなら落語のがずっと面白く感じます。

さてさて、そんな「登場人物の少ない映画」にカテゴライズされる、この『セトウツミ』ですが、結論から言うと、「面白そうと思って見なければ、かなり面白い作品」だと私は評価したいと思います。

もうこのレビューやMYVOD上でのスコアを見てしまった段階で、その前提は欠かれてしまってはいますが、実際そんな作品です。

基本、だらだらと二人の主人公が話しているだけ。面白いギャグを飛ばすわけでも、(世間的に)重要な話をするわけでもありません。

何か面白い話が聞きたくてですとか、楽しい気分になりたくて、という需要には答えられない映画だと思います。

だから、どうか無理なお願いかもしれませんが、できうる限りの低い期待感でこの映画を見て頂ければと思います。

そうすればきっと、あ、悪くなかったなと感じて頂けるでしょう。

変に笑いに期待し過ぎずに見ると、結構リアルな高校生を描いているんですよね。

事実、そんなに飛びぬけて面白い高校男子なんてそんなにいないんです。皆だいたいが普通の子達なんです。話にオチがなくて当たり前の世界なんです。

でも、高校男子達が交わしている話をたまたま耳にしたとき、思わずクスクス笑ってしまうことってありますよね。

これはそれと同じようなことが体験できる映画です。

本人たちは面白い話をしようとしてるわけではなくて、普通に話しているだけ。そこをぼーと眺め見ることに魅力がある作品だと思います。

ウケ狙いをしているわけじゃないのに、なんだか可笑しい自然な笑いと、元高校男子であれば、じんわりとこみ上げてくる自然な懐かしさ。

終始、ゆるーい雰囲気で話は展開されていきますが、そのゆるさのバランスが非常に適切です。

しかもそれを、あの池松壮亮と菅田将暉がやっている。

二人とも今や飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優さんでありますが、この作品は彼らのダブル主演で、かつ彼らがまだ役者として成長途中だったからこそ、成功したのだと私は思います。

どうか、ゆるーい気分で、今から何にしてもいいなぁという適当な気分の時に見て下さい。

どこをどう見ても楽な映画です。楽になりましょう。そのうえで、ついでに中条あやみの美しさも眺めましょう。

本作の名台詞

長ない?このポテト長ない?

出典:セトウツミ/VOD版

役名:瀬戸小吉
演:菅田将暉