スコア:610/999
出典: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
『バイオハザード ディジェネレーション』
【あらすじ】
アンブレラ社が引き起こしたT-ウイルスによるバイオハザードから生還したレオンとクレアは、その後もそれぞれの方法で戦いを続けていた。しかしウイルスは、テロリスト達に利用され空港に再びゾンビが現れる。
【作品情報】
公開:2008年10月18日(日本)/上映時間:100分/ジャンル:パニック/サブジャンル:アクションホラー/映倫区分:NR/製作国:日本/言語:英語,日本語
【スタッフ】
(監督 神谷誠/(脚本)菅正太郎/(音楽)高橋哲也/(主題歌)土屋アンナ『GUILTY』
【キャスト】
ポール・メルスィエ , 山野井仁/アリソン・コート ,甲斐田裕子/ローラ・ベイリー ,安藤麻吹/スティーヴン・ブルーム , 竹田雅則/サリー・サフィオッティ , 杉本ゆう/ミシェル・ラフ , 矢島晶子/ロジャー・クレイグ・スミス ,小山力也/クリスピン・フリーマン ,江原正士/マイケル・ソリッチ,広瀬正志
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ポイントレビュー
■いまとなってはやや古いけど3DCGアニメとして納得の出来
ポイント:199/333|評価:GOOD
008年10月の公開……もう15年以上も経った3DCGアニメーションですが、今でこそキャラクターの動きやなどに多少の違和感を感じるところはあるものの、現代でも十分通用するクオリティです。
おそらく後悔当時にみていたとしたら、これ本当にオールCGなの?と思ったに違いないと思います。また、3DCG映画のバイオシリーズの良いところは、ゾンビ映画として怖い部分がアクションで弱められていること。
ゲームが原作なのもその一因だとは思うんですけど、怖くはない。子供の頃、家族がやっていたPS1のバイオの伝説のゾンビのシーンは恐かったんですけどねぇ。リアル過ぎるとかえってホラー度が薄れるのかもしれません。一瞬だけプレイさせて貰って、一瞬で死にましたけど(笑)
■ゾンビ映画のB級度を完全無視!(褒めてる)
ポイント:235/333|評価:BAD
リアル型3DCGアニメの原型とも言える作品。2001年に公開されたあの大赤字の悪夢の3DCG映画版ファイナルファンタジーから、わずか8年程度でよくぞここまで持ってこれたものだ。
ただ、このシリーズはホラーやパニックに分類するのは構わないが、ゾンビ映画に分類して良いものなのだろうか……脚本がそんじょそこらのゾンビ映画では太刀打ちできないほどしっかりしてるし、ゾンビからクリーチャーに進化したりするで、ゾンビ映画としては良い意味でイマイチ。
登場人物達にはもっとお決まりのどうでも良い死に方をして欲しかった。いや、面白いんだけどね。
■華麗なるフルCGによるアクションホラー
ポイント:176/333|評価:GOOD
アクションシーンのカクつきが所々に垣間見られますが、違和感はほぼありません。公開当時に見ていたら、感動を覚えるほどの出来具合い。3Dでないアニメーションではこのアクションを作るのは、相当な工夫がいると思われます。
ただ、惜しむらくは原作のゲームに触れたことがないと、話の筋とバックボーンがかなりわかりにくいところです。全く知識がない状態で観ると、主人公のレオンとクレアの関係性も良くわからずに「なんでこの人達こんなに仲いいんだろう?」となってしまうかもしれません。
それ以外は非常にチャレンジングなゾンビアクションが見られる映画だと思います。
メインレビュー
- ネタバレありの感想と解説を読む
3DCGのゾンビ映画の方が一般的には面白いまである!?
メインレビュアー
パニック担当/最高評価とにかくクレアのウインクがカワイイ。もう可愛いくて仕方ない。ホントは今すぐ抱きしめたい。3次元趣向、2次元趣向と映像的なフェティシズムは概ねこの二つに分かれ、前者は俳優さんを好きになり、後者はキャラクターを好きになる。
この長きに渡って繰り広げられてきた2者択一の構図にベンチャー精神で食い込んできたのが3DCGアニメーションだ。いるんだよ。3DCGのキャラクターに心奪われる人間も。
俺はこの3つどれもイケるクチだから、節操がないと言われればそれまでなんだけど、いや、結構いいんだよ3DCGも……これ以上語り出すと話がエロス中心になってしまうから、これぐらいで止めとくけどさ。
でもさ、本作にはゾンビ映画としてもう一つだけ足りないところがあるんだよ。そう、エロ。具体的なエロ。
イチャコラしてたリア充カップルのどっちかがゾンビに噛まれてさ、なんか「マイケルを殺さないで!!まだ生きてる!!!」みたいな茶番が序盤にあって、終盤にどっから沸いて出てきたのかわからないカップルが生き残って結局イチャコラキスして終わるみたいなね。
ああいう由緒あるテンプレートが本作には一切ない。むしろ感動を与えようとさえしてくる。まぁキスっぽいシーンはあったけど、あれは半分人命救助の人口呼吸だからね。ヌルいヌルい。
しかしながら、こんだけいらぬ文句をつけておきながらも、サスペンスな部分も織り交ぜられているし、ゾンビ映画の様式美としては平均程度だけど、映画としては面白かった。
コイツが実は一番悪いヤツなんだなって、一目で分かるのも良い。分かりやすいって大事だよね。描き分けもしっかりしてるし、それぞれキャラも立ってる。出来が良いのがむしろ不満なゾンビ映画って結構探すのが難しくて、そういうコアで変な趣向の人には少し向かないかもしれないけど、ゾンビ映画として観て損はない。
でも、こりゃホラー映画ではないな。パニック映画だ。ホラーな要素あんまりないもんね。これを「怖かったよ~」なんて言う人がいたら、カマトトぶってんじゃねーよって言ってやって良いと思う。
それにしてもゾンビ映画は、ホラーとパニックのどっちにカテゴライズすれば良いか迷いますな。ホラーな状況になるから、人々がパニックになるのか、人々がパニックに陥っているからホラーな気持ちになるのか……うん、真面目っぽく語ってみたけど、そこら辺はどうでもいいか。
本作の名台詞
一つの命を救えないヤツに大勢の人間を救えるか!
出典:バイオハザード ディジェネレーション/VOD版
役名:レオン・S・ケネディ
声: 山野井仁(吹き替え版)