スコア:642/999
出典:パラマウント映画
『ディープ・インパクト』
【あらすじ】
高校生リオは天体観測中に偶然彗星を発見。物理的な計算の結果、彗星は地球に衝突することが予測されたが、その予測は不幸な事故によって周知されず、宇宙船に乗った専門家達に地球の運命は託されることになった。
【作品情報】
公開:1998年5月8日(アメリカ)|1998年6月20日(日本)/上映時間:120分/ジャンル:パニック/サブジャンル:宇宙映画/映倫区分:全年齢/製作国:アメリカ/言語:英語
【スタッフ】
(監督・脚本)ミミ・レダー/(製作総指揮)スティーヴン・スピルバーグ/(脚本) ブルース・ジョエル・ルービン,マイケル・トルキン/(音楽) ジェームズ・ホーナー
【キャスト】
ロバート・デュヴァル/イライジャ・ウッド/ティア・レオーニ/ ヴァネッサ・レッドグレーヴ/モーガン・フリーマン
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ポイントレビュー
■パニック系泣ける作品ではある
ポイント:187/333|評価:GOOD
主演は一応、あの伝説のマフィア映画『ゴットファーザー』でコンシリエーレ務めたトム・ヘイゲン役のロバート・デュヴァルということになっているけど、サイドストーリーがかなり多い話なので、主演は特になしって感じのパニック映画。
あと、『危険な遊び』で子役としての地位を確立し、『ロード・オブ・ザ・リング』で主演を務めたイライジャ・ウッドも彗星を最初に発見する高校生役のリオで出て来る。
こういう風に調べればすぐに分かるような知識をひけらかすのは、特に言うことがない可もなく不可もなくな作品だから。
涙もろい人はそれなりに泣ける映画だと思う。
■『アルマゲドン』より絶対いい!
ポイント:236/333|評価:GOOD
似たような題材の『アルマゲドン』より先に公開された映画ですが、私の記憶が確かなら、こっちはそんなに注目されませんでしたね。
こっちの方がリアリティの面では圧倒的に勝っているのに……
『アルマゲドン』の方は、なんで石油会社の採掘の専門家が宇宙船に乗って地球を救いに行くんだよって思いましたもん。
主題歌は良かったですけど。
その面でも私は『ディープ・インパクト』派です。
■泣かせにかかってきてるのは分かるけどさ
ポイント:219/333|評価:GOOD
確率はそれこそ天文学的に薄いのかもしれませんけど、実際あり得ますよね。彗星が地球に衝突するって出来事は。
子を持つ親としては、こういう事態が起こった時、リオみたいな息子がいると助かるなと思う反面、勝手に動かないでよって思いました。じっとして家族の側にずっといてよって。
ただし、泣きました。もう明らかに泣かせにかかってるのがわかってるのに泣いちゃうシーンがありました。ウチの旦那が宇宙飛行士でなく、普通のサラリーマンで良かったです。
メインレビュー
- ネタバレありの感想と解説を読む
『ディープ・インパクト』派か?『アルマゲドン』派か?
メインレビュアー
ドラマ担当/最高評価良い映画ですが、考えさせられるとか、人生観が変わるとか、そういう重大なストーリーではないですね。
地球が破滅するかもって設定だけあれば、大体何とかなるだろうという作りになっていて、それをSFチックにうまいこと融合させて、感動に持っていったというような展開です。
これをやらせたら、本作で製作総指揮を取っているスピルバーグの右に出る者はいないんじゃないでしょうか?
やっぱりパニックモノに関わらせたら、彼に匹敵する人物を探すのは難しいですね。
残酷さを極力抑えて、泣ける作品にもっていく才能はピカイチです。
ただ、どちらが先に脚本を書いたのかは知りませんが、『アルマゲドン』の感動シーンと驚くほど被るところがある映画です。
もっとも大事なシーンが酷似しています。
日本人にとっては素晴らしい主題歌の影響もあって、『アルマゲドン』の方が馴染み深い部分はあるんでしょうけど、ポイントレビューでも書いた通り、私は『ディープ・インパクト』推しです。
その理由として挙げられるのは、宇宙船に乗って彗星を破壊しようとしている乗組員達以外にも焦点を当てているのにも関わらず、乗組員達の人物像もぬかりなく描いている点です。
彗星が衝突して世界が崩壊するって一大事ですからね。
それを救いに行く人達の物語がもっとも重要なのは分かりますが、それ以外の人達の物語も救えるだけの能力がないだけで、生きているんですから、人間誰だって基本は生き残りたいんですから……
と、色々言ってみたものの、そこまで考えさせられる作品ではないです。
『アルマゲドン』の存在のせいで、レビューが右往左往してしまっていますが、率直な感想を言えば、家族で見るなら『ディープ・インパクト』。カップルで見るなら『アルマゲドン』っていう印象ですかね。
その状況なら、どちらも素直に家族内の誰かしら、彼氏彼女のどちらかが目を潤まさせることが出来ると思います。
公開年である1998年はノストラダムスの大予言が異常なまでに気にされていた時代でしたから、こういった類の映画が流行りやすかった傾向がありましたが、その時代背景がなくてもこの映画は良作だと言って差し支えありません。
何と言っても安心のモーガン・フリーマンブランドでもありますし、あのスティーブン・スピルバーグが関わっています。
『ディープ・インパクト』派なのか、それとも『アルマゲドン』派なのかで議論し合うのも面白いですしね。
いわゆる地球滅亡モノでは上級の作品であることは間違いないと思います。
本作の名台詞
これで地球とお別れだ
出典:ディープ・インパクト/VOD版
役名:スパージョン・“フィッシュ”・タナー
演:ロバート・デュヴァル