洋画『ファイナル・デッドコースター』/シリーズ第3作目はジェットコースタ―だ。やったぜ!

スコア:552/999

ファイナル・デッドコースター出典:GAGA
『ファイナル・デッドコースター』


【あらすじ】

ファイナルデス・ティネーションシリーズの3作目。ジェットコースターの事故で死ぬ運命だった若者達が、主人公の予知夢によって命を救われてしまったため、日を改めて運命さんが生き残った彼らを殺しにかかるお話。


【作品情報】

公開:2006年2月10日(アメリカ)|2006年9月9日(日本)/上映時間:93分/ジャンル:ホラー/サブジャンル:オカルトホラー/映倫区分:R15+/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督)ジェームズ・ウォン/(脚本)ジェームズ・ウォン,グレン・モーガン/(音楽)シャーリー・ウォーカー


【キャスト】

メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ライアン・メリマン/クリス・レムシュ/アレックズ・ジョンソン/サム・イーストン/アマンダ・クルー/テキサス・バトル/シャーラン・シモンズ/クリスタル・ロウ/ジェシー・モス/ジーナ・ホールデン/マギー・マ


スポンサーリンク

見放題配信

NETFILIXHuluU-NEXT

※情報は【2022年10月30日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

ポイントレビュー


■ファン待望のジェットコースターがテーマの三作目

試文 書人
試文 書人
ホラー担当
ポイント:253/333|評価:GOOD

『ファイナル・デスティネーション』シリーズのマニアの皆様にとっては、シリーズ全体を語る上で、念のために欠かすことができない作品である。だが、それと同時に欠かしてしまっても大して問題はない作品でもあることにも注意が必要だ。

シリーズ三作目となる今回のテーマは『ジェットコースター』。そう、それだけだ。一応作り手側には、これを見た観客達にジェットコースターに乗ることが怖くなって貰いたいという狙いがあると思われる。

ホラーが苦手で、ジェットコースターが好きな人は止めておいた方が良いかもしれないが、途中からあんまりジェットコースターは関係なくなる。そもそもジェットコースターである必然性がないストーリーだ。

そんな適当な感じのホラー映画(スプラッター風味が少々アリ)なので、面倒臭がり屋さんは映画の最初の方は早送りかなんかで飛ばして、本当はジェットコースターに乗って死ぬはずだったリア充達が、普通の生活に戻ったあたりから見れば良いだろう。

よし、それで大丈夫だ。面白いぞ。さぁ、始めようか。


■似た状況になって怖くなることはありそう……

アクセル神田
アクセル神田
コメディ担当代理
ポイント:130/333|評価:BAD

なんで、ドラマ担当の私が、ホラー映画をコメディ映画の担当代理としてレビューしなきゃいけないんだろうと思いましたが、見終えて思いました。その要素も多々あるなと。いや、でもやっぱり怖さの方が強かったです。

映画の状況と似た場面が日常であったら、ついこの映画を思い出してしまって、ゾゾゾってくると思います。死に方としては、あの二人のヤツが一番イヤですね。話のネタバレよりも死に方のネタバレの方がしちゃいけない作品の気がするので、ものすごく半端な表現になってしまいますが……

ただ、あそこは私には関係なさそうな場所なので、思い出して怖くなることはなさそうです。

映画としてはちょっと途中で飽きまてしまいましたね。怖いことは怖いんですけど、話の構成として死に方コントみたいなところがあったので。

※試文 書人が担当かぶりのため、代理として担当致しました。


■死に様シーンに要注意!

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:169/333|評価:GOOD

なぜ、3作目から見なければならないのか意味が分からなかったのですが、1と2を見てなくても楽しめるホラーエンターテイメントでした。

『避けられない死』というテーマだけを聞くと非常に重たい話な気がしてしまいますが、そういう人間ドラマな部分は少ないです。視覚的な死に様を描くことに注力した作品になっています。

それだけに、目を覆いたくなるようなグロいシーンや痛々しいシーンもあるので、注意してください。それが平気な人なら、話のタネに程度に見るには悪くないと思います。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

シリーズ3作目…でも俺にとっては思い出の1作目

試文 書人
試文 書人
メインレビュアー
ホラー担当/最高評価

日本のファイナル・デスティネーショナー達(本作品のシリーズのマニア達)からも、「今度はジェットコースターだ!」と評価が高い本作。このシリーズのラインナップにはファイナルの名が冠されているが、本作はシリーズ三作目となる。

その辺の「何がどうファイナルなんだよ?」「いつファイナルになるんだよ?」「本当にファイナルにしたい時、題名どうすんだよ?」的な矛盾もファイナル・デスティネーショナーにとっては、どうでも良いことである。

ファイナル・ディスティネーションシリーズは終われない!

そう、なぜなら題名のファイナルは人生のファイナル的な意味だから。もしかしたら、それも違うかもしれないが、それもどうでもいいことだ。終わらないものは終わらないんだから仕方がない。

ちなみに、邦題(原題はFinal Destination 3)にあるデットコースター(ジェットコースター)は「死の運命」の単なる引き金に過ぎないので、ジェットコースターの中でヤバいことが起こり続けるみたいなのを期待している人は、諦めた方がいいだろう。

そんな話なんで冒頭に記載したマニア達の評価をもっと分かりやすく訳すと、「今度はジェットコースターだ(死への引き金が)!」になる。

だからこれからもファイナル・ディスティネーションシリーズはいくらでも作れるってことは間違いない。

今回のデットコースターに味をしめて、遊園地の乗り物紹介的なシリーズに移行することだって十分に可能だろう。そんでもってマニア達は「今度は観覧車だ!」とか、「今度はメリーゴーランドだ!」とか言って盛り上がれるわけである。

シリーズのマニアになりたくなければ、本作ではなく1作目から

もうすでにお分かりだろうが、俺もこのシリーズのそこそこのマニアだ。そして、最初に見たのがこの『ファイナル・デットコースター』だったわけである。

なぜシリーズの3作目から見たかというと、ファイナルマニアの大先輩から、「何作目から見てもあんま変わらないよ」という非の打ちどころがないアドバイスを受けたからだ。無論、現在では全作視聴済みであるが、非常に的確なアドバイスであったと、いまだに彼には感謝をしている次第である。

でももし少しでもホラーとして楽しみたいなら、さらに言えばマニアへの道を徹底拒否したいのなら、本作ではなく、やはり第一作目から見た方がいい。

インチレベルの違いかもしれないが、初見だとたぶん向こうの方が少しだけ怖い。そして、そこで止めた方がいい。一度シリーズの内のどれか見てしまうと、慣れが出てしまって次にみるヤツが全然怖くなくなってしまうからだ。

仮に1作目2作目と順に見て本作を見たとしたら、たぶん死んじゃうとこで笑う。たぶんっていうか絶対何回か笑う。そうして最後には、無理くり工夫して殺しにかかってくる『運命さん』の苦労に労いの言葉さえかけたくなってしまう。

「がんばれ運命さん!」

そうだ。そうなのだ。実はこの映画は運命さんを応援する映画なのである。

では、一応最後に、本作『ファイナル・デットコースター』に限定してのレビューを一言だけそえておく。

「俺には本物のジェットコースターのが怖かった」

以上、偉大なるホラー映画のメインレビューである。

本作の名台詞

この先 逃げ道なし

出典:ファイナル・デッドコースター/VOD版

役名:ジェットコースターの入場口の看板
演:看板