コラム『我が家の節分は鬼役と後片付けまでが夫の仕事になっているけど……』/猿渡りん子

我が家の節分は鬼役と後片付けまでが夫の仕事になっているけど……


■マメな夫の掃除があっても豆は残り続ける

猿渡 りん子
猿渡 りん子
コラムニスト
文字数:約1200字|読了時間:約2分

そろそろ子供達が節分を楽しまなくなって来ました。昔は親を殺されたのかの如く、実の親である鬼のお面を被った夫に向かって、豆を投げつけいたのに……成長していくというのは、嬉しい反面寂しいところもありますねぇ。

エアガンでしたっけ?サバイバルゲーム用のオモチャの銃のヤツ?幼くしてあのよう直線的かつ超スピードで連続で投げる我が子を見て、将来は野球選手とはいかないまでも、プロのバッティングピッチャーくらいはイケるのではないかと、夢を膨らませたものです。

その豆威もそれはそれは素晴らしく……次の日の朝、夫の着替えを垣間見た時は驚かされました。上半身に赤く豆粒型の赤い腫れが幾つも浮き出ていたのです。可哀そうではありましたが、一応笑っときました。

野球はさほど詳しくありませんが、打たせてアウトを取るタイプのピッチャーならいけたかもしれません。(野球をナメてすみません)

そんな我が子も近年では徐々に節分熱が冷めているようで、『親の自己満足』に付き合ってやってる感が満載で、豆威や勢いより量を重視するようになりました。パラパラっと多めに撒いておけば親も満足するだろうと。

有難迷惑とは正にこのことで、こうなって来ると後片付けが大変なんです。私も多少お手伝いはしますが、基本的に責任者は鬼役を買って出た夫の仕事になります。

家族イベントが大好きな人なので、俺がやるからと意気込んでいる分相当丁寧に掃除をしてくれるのですが、完璧に散らばった豆を回収することはどうも困難を極めるようですね。

一か月以上も経った後に、ソファの隙間やらドアとドアの隙間。どこからそんなところに飛んだのかわからない。洗濯機の裏側などなど、例を挙げれば推挙に暇がありません。予想だにしないところから、お豆さんがでてきます。

分量が増えた分その期間もかなり延長され、質より量を重視し始めた分、昔は大体はゴールデンウィーク前にはほぼ完璧に除去出来ていたのですけど、去年は夏休みの終わりくらいまで、シフトしてしまいました。

机から落とした消しゴムと一緒で、もう絶対そんなところにまで転がるワケがないというところに飛んでいくものなのでしょう。

さて、今年はどれくらいまで、お豆さんとの共同生活が続くことやら……年末まで残っていたら、さすがにイヤだなぁ。どうにかなりませんかねアレ。もう絶対賞味期限切れてるし、床とかホコリの溜まりやすいところに落ちているのに、たまに子供が食べちゃったりもするんです。

なんかボリボリしながら歩いているので、「何食べてんの?」って聞くと、「豆!」と答えます。ちゃんとしたお菓子はあげてるのになぁ。ひょっとしたらヒマワリの種をストックする小動物のように、実は豆撒きに飽きたのではなく、豆のストックのために適当に撒くようになったのかもですね。

来年も開催するか考えものです。食べたきゃ豆ぐらいオヤツとして買うのに……

ヘタにお腹壊されても困るし、う~ん考えモノですね。なんだこのどうでも良い悩み。


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執筆後コメント

大豆って意外と持つんですね

コラムニスト:猿渡りんこ
担当:SF/アニメ