洋画『トップガン』/いざ音速の向こうへ、パイロット志望の青少年養成作品

スコア:693/999

トップガン出典:パラマウント・ピクチャーズ
『トップガン』


【あらすじ】

主人公のマーベリックは天性の才能を持つ戦闘機のパイロット。また、エリート達だけを集めた養成機関トップガンの一員でもある。だが、彼はその好戦的な性格ゆえに、数々のトラブルを巻き起こしてしまう。


【作品情報】

公開:1986年5月16日(アメリカ)|1986年12月6日(日本)/上映時間:110分/ジャンル:アクション/サブジャンル:戦争映画/映倫区分:全年齢/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督)トニー・スコット/(脚本) ジム・キャッシュ,ジャック・エップス・Jr/(主題歌)ケニー・ロギンス『Danger Zone』


【キャスト】

トム・クルーズ/ケリー・マクギリス/ヴァル・キルマー/アンソニー・エドワーズ/ティム・ロビンス/メグ・ライアン


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※情報は【2022年10月29日】現在のものです。上記のボタンをクリックすると各VODの作品ページにジャンプすることが出来ます。詳しくはこちらのページをご確認ください。

レビューポイント


■私は戦闘機のパイロットになってるハズだった

山守 秀久
山守 秀久
アクション担当
ポイント:330/333|評価:GOOD

この映画を見て、一体何人の青少年達が戦闘機パイロットを目指したことでしょうか?製作の本国ではそれはもう凄まじい数の志願者になったに違いありません。航空自衛隊のパイロットの皆さんにも是非伺ってみたい……

「パイロットになろうと思ったのは、トップガンを見たのがきっかけですか?」

かなりの数の方が手を挙げて下さるような気がします。

かく言う私も「トップガンになりたい」そんな憧れを抱き、戦闘機パイロットを目指した一人でしたが、結果はこの通り……地上におります。

空中戦の格好良さ、機内の緊迫感、戦闘機のパイロットが主役の映画の魅力は、もうこの映画で早くもやりつくしてしまったと言っても、過言ではありません。当時若かったトム・クルーズの単なるアイドル映画なんて揶揄する方も中にはいるみたいですが、とんでもない!トムはアイドルじゃないですから、あこがれのパイロット、マーヴェリックですから!


■主題歌を聞くだけでも価値がある映画

アクセル神田
アクセル神田
ドラマ担当
ポイント:192/333|評価:GOOD

車の助手席に座って、この映画の主題歌をかけるだけでテンションが上がる。

そうなんです。ドライバーライセンス業界のトップアクセルとも言える、ゴールドドライバーライセンスを所持していますが、運転ができないんです……もう十年以上はしてないですかね。

さて、話を本題に戻しますが、この映画の内容自体はそんなに凄いもんじゃありません。後悔当時のアメリカ映画のテンプレートみたいなストーリー展開です。でも、主題歌と作中の映像のマッチングが素晴らし過ぎて、もう話そのものはこれぐらい分かりやすい方がいいやってなっちゃいます。

私の中では主題歌を最大限に楽しむための作品って感じですね。因みにこの『Danger Zone』を高速運転中にかけると、高確率でスピードを出し過ぎてしまうみたいなので、お気をつけ下さい。


■ちょっぴり古臭さがあったかな?

橘 律
橘 律
トム推し代表
ポイント:171/333|評価:GOOD

イケメン達の肉体美堪能映像をお探しの皆様……お待たせ致しました!

エリートパイロット達が独特の雰囲気でシャワールームで語らうシーンは必見です!

って、本筋と違うところに着目しちゃいましたが、それ以外は若い男の子向けの話って感じですね。私は楽しめましたが、ひょっとしたら思春期の冷めた女子の中には「なんで男子達はこんなので盛り上がってんの?」ってなっちゃう子がいるかも。挫折したり、恋したり、成功したり、っていうのが完全に男性目線で描かれてる作品ですのでね。

あと、初見だったのもあるけど、ちょっと時代を感じる映像と展開だったかな。ただそれでも、最近の映画の平均的な作品以上には面白かったです。ってか、トム・クルーズファンなのになんでこの出世作を見てなかったんだろう私……


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

出演俳優陣についての豆知識もどうぞ

山守 秀久
山守 秀久
メインレビュアー
アクション担当/最高評価

伝説のアクションスター、故ブルース・リー氏の名言をお借りして良いのなら「考えるな、感じろ」という映画です。

ストーリーについては予想に反してと賛否両論だそうでして……確かにストーリーとしてはありがちかもしれません。しかしながら、本作が届けたいエンターティメント性はそこではなく、ただただトップガン達の格好良さを感じ取って欲しいという映画なんだと思います。

戦闘機が空を切り裂く音を

若きエリート達の熱い熱いハートを

飛び立つ前の教官やら、整備士やらの手のグルグルを

思わずポエムってしまいましたが、それぐらいにこの映画を愛しているということでお許し下さい。お詫びに、本作の豆知識をご紹介いたしますので……

さり気なく後の超有名俳優がズラリ

さて、トム・クルーズの出世作としても有名な本作品ですが、他にも超有名俳優が出ています。ライバルのアイスマン役のヴァル・キルマーとかは言うまでもないですが、ちょっと気づきにくい人が二人も出演しているんです。

なんと、あの『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスが出ています!

ほら、知らなかったでしょう(知っていても知らなかったと言ってやって下さい)?

あとはなんとなんと、重要なちょい役という少々矛盾がある役柄ではありますが、若かりし頃のメグ・ライアンが出ているおります!

正直言うととメグ・ライアンが出ていたのは割と有名みたいなんですが、この映画はそんな名優達の出演作でもあります。俳優陣にとっても思い出の青春アクション映画だったというわけです。

ヒロインを演じたケリー・マクギリスはあんまりその後パッとしなかった印象ですが、それでも女優としてはメグ・ライアンが代わりに頑張りました!

まだ未視聴もしくは再視聴のご予定のある皆様は、どうぞその辺も意識しながら視聴してみて頂ければと思います。そして、メグ・ライアンの短い登場シーンでこう言ってあげて励ましてあげてください。

メグ!

『ユー・ガット・メール』あんまり面白くなかったけど見たよ!

といった感じで……

それにしても、一体なんだったんでしょう。あの映画は。

本作の名台詞

あなたにはマッハ2の世界が必要なはずよ

出典:トップガン/VOD版

役名:シャーロット・”チャーリー”・ブラックウッド
演:ケリー・マクギリス