洋画『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』/早く自由で気ままな30歳になりたい稀有な13歳の少女の物語

スコア:645/999

13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ出典: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
『洋画『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』


【あらすじ】

13歳の誕生日、ジェナは親友マットから手作りのミニハウスを貰うが、他の女子達への憧れと早く30歳の自由な女性になりたい。との願いからそれを投げ捨てしまう。すると、次の朝彼女は本当に30歳になっていた。


【作品情報】

公開:2004年4月23日(アメリカ)/上映時間:97分/ジャンル:コメディ/サブジャンル:ラブコメディ/映倫区分:NR/製作国:アメリカ/言語:英語


【スタッフ】

(監督)ゲイリー・ウィニック/(脚本)ジョシュ・ゴールドスミス


【キャスト】

ジェニファー・ガーナー/マーク・アラン・ラファロ/ジュディ・グリア/キャシー・ベイカー/アンディ・サーキス


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ポイントレビュー


■コメディ要素とラブストーリーの配分が丁度良い

試文 書人
試文 書人
コメディ担当
ポイント:190/333|評価:GOOD

大人と子供が体が入れ替わるって話はかなりあるけど、単体ではそこそこ珍しいなって印象。昔、『ビッグ』というトム・ハンクスが大人になって、おもちゃメーカーに勤めるという設定の名作の女性版って感じかな。

ちゃんとラブコメはしてるんだけど、どっちかというとラブの要素とコメディの要素が半々くらいの作品かな。笑えるところもあるし、中身が13歳の子供ならではのアイデアで雑誌編集の仕事を乗り切る辺りも、昔からの恋の場面も。

私は男なので理解しにくいところもあったけど、女性向けには共感を得られそう。30歳か……ガキの頃はオバサンに感じたけど、今は全然イケるな!っていうか待ってるな、むしろ。


■早く30歳になりたいなんて10代でも珍しい

橘 律
橘 律
ラブストーリー担当
ポイント:225/333|評価:GOOD

良くあるシュチュエーションラブコメディかと思いきや、せっかく13歳のカワイイ女の子なのに30歳の大人の女性になりたいなんて、ちょっと変わった設定だなぁ……と思って見てみました。

見て分かったことは、私も若い頃はそう思って生きてたんだなってことと、私は酒飲みななので30歳はやりすぎにしても早く20歳になって堂々と、夜の街に繰り出したいという邪な夢です。

あぁそうですよ。若いうちから、まともな神経してたらメロンソーダをがぶ飲みしきゃやってられないような人生でしたよ!

そんな可愛らしかった私も今は昔、最近はシングルモルトにハマっています。


■あの私の少女時代がもしも違っていたら……

猿渡 りん子
猿渡 りん子
SF担当
ポイント:230/333|評価:GOOD

大人に憧れる気持ちがすんごく良くわかりました。お洒落にしても、恋愛にしても、周りの女の達にどんどん取り残されて差がついていったのが私も13歳くらいからでした。

予想を裏切らず、何を間違ったのか、私は漫画やアニメや映画の方向に行ってしまい、それらの登場人物達に惚れ……紛れもなくカースト下位の自称大人しい女の子に落ち着きましたが、後悔なんてありません。

ただ本作は、もしもあの時所属していた友達グループ?みたいなものが違っていたら、というIFを丁寧に描いているストーリーだったので、かなり胸に気ましたね。皆今なにやっているんだろう。中学時代は楽しかったからまた会いたいなぁ。


メインレビュー

ネタバレありの感想と解説を読む

生きてきたのが日本レベルのスクールカーストで良かった

猿渡 りん子
猿渡 りん子
メインレビュアー
SF担当/最高評価

それにしてもアメリカのスクールカーストは凄まじいですね。日本とは全くの別物です。作中の描写はかなり短いですが、人間扱いされてません。

イジメとはまた違う立場の違いというかなんというか、上位にいる子達は憧れの対象であり、下位に入る子達は、こそこそとつるんでいないといけない。明らかないじめや疎外を受けていても、媚びへつらいながら生きていけないといけない。

13歳の時のジェナだって私から見れば十分に美少女なのに、アメリカだとダメなんですね。もう一捻りお洒落で大人びてないと……

どの学園モノの映画を観ていても、この部分は日本よりも極端な気がします。アメリカの学校で実際に過ごした経験がないので真実はわかりませんが、幼い頃からある意味戦場におかれているのですね。

話は変わりますが、13歳(子役)のジェナと30歳になったジェナ(ジェニファー・ガーナー)にそっくりなのが、もっとも驚きました。設定は正反対になりますけど、似たようなお話の『セブンティー・アゲイン』にここだけは唯一勝っています。圧勝です。

一瞬ジェナが大人になるまで待っていたのかと思った程です。ここは必見だと思います。親友のマットもまずまずの許容範囲。良く見つけられるものですね。正直一番驚いたのはこの点かもしれません。

ストーリーの筋としては、一応の伏線回収もしつつ、サラッとお話がすすんでいくので観やすいです。そこそこ感動もありますが、わんわん泣くほどでもない感じに仕上がっています。ラストに向けての流れが少し駆け足だったのと、予測通り過ぎたのが残念ではありましたが、こういう予定調和的なラブコメも悪くないもんです。

必見とまでは言いませんが、ケーキとお紅茶でも飲みながらまったり観るのにはちょうどいいんじゃないでしょうか?

私はこういうハッピーな話すきですよ。ただ、マットの婚約者は物語の一番の被害者だったと思います。綺麗な人だったのに……

本作の名台詞

信じられない 夢が全部かなってる

出典:13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ/VOD版

役名:ジェナ・リンク(30歳)
演:ジェニファー・ガーナー