スコア:102/999
出典:東映
『麻雀放浪記2020』
【あらすじ】
不朽の名作『麻雀放浪記』の坊や哲が、オリンピック開催間近に敗戦国となった2020の日本にタイムスリップ。何故か普通のオリンピック開催の代わりにAIも参加する麻雀オリンピックなるものが開催されることとなった。
【作品情報】
公開:2019年4月5日(日本)/上映時間:118分/ジャンル:コメディ/サブジャンル:タイムリープ/映倫区分:PG12/製作国:日本/言語:日本語
【スタッフ】
(監督)白石和彌/(脚本)白石和彌,渡部亮平,佐藤佐吉/(音楽)牛尾憲輔/(主題歌) CHAI『Feel the BEAT』
【キャスト】
斎藤工/もも(チャラン・ポ・ランタン)/ベッキー/的場浩司/岡崎体育/ヴァニラ/ピエール瀧/竹中直人
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ポイントレビュー
■意外と面白かったと友人を騙したくなる映画
ポイント:31/333|評価:BAD
ピエール瀧が逮捕されて、お蔵入りになるとか公開を強行するとか色々あった映画でしたが、倫理上の問題は置いておくとしても、逮捕されて話題になって逆に良かったんじゃないですか?
これ、出来上がった時どんな気分だったんでしょうかね。これでイケると思った根性が凄い。悪い意味で思い出に残る映画です。絶対忘れられないし、イタズラ心で友人に「案外良かったよ」って言ってやりたいです。
それぐらい怒りの矛先を何処に向けたら良いのか分からない酷い話でした。
※試文書人が多忙のため、代理としてジャンル担当致しました(逃げたな!)。
■軽い気持ちで手を出してはいけない映画
ポイント:47/333|評価:BAD
2時間という時間を丸1日近くに感じさせてくれるという意味では、これ以上ないぐらいの作品。麻薬をやるよりよっぽど時間感覚を狂わせてくれる(たぶん)。
しかも、ついでに次の日も「何で昨日はあんな映画見たんだろう?」って後悔で、禁断症状の恐ろしさを味わえる特典までついてくる。
深い考えもなく、何気なく再生ボタンを押す。俺がしたのはそれだけだったのにね。「軽い気持ちで手を出した」ってやっぱりいけないことですね。
これが手軽に見られるVODの怖さか……
そういうわけで、超を超えるレベルの逆オススメ映画です。
■究極の流局系映画です
ポイント:24/333|評価:BAD
なんでこんな映画を見てしまったんだろう……
日頃の行いのせい?それとも、もうギャンブルは辞めろってことですか?
麻雀は嗜む程度の私でも4人リーチをかけても流局にならないローカルルールがあるのは知ってるけど、特にそれが必要な局面じゃなかったし……
どこに持って行けばいいかしらこの気持ち。
うん、そうだ。競馬をやろう。そうしよう。
メインレビュー
- ネタバレありのレビューを読む
納得のエンドロール後のラストカット
メインレビュアー
ラブストーリー担当/最低評価皆さんご存知の通り、登場人物の一人であるピエール瀧さんがコカイン所持で逮捕されまして、お蔵入りになるかもという作品でしたが、出演シーンをノーカットで劇場公開された作品でございまする。
私は作品と作品に関わった方の人格は全くの別物と考えるタイプの人間なので、公開する、しないの賛否についてはどうでも良いんですが……本気で鑑賞後に走馬灯が流れるほどに見ているこっちは落胆致しました。
コカインで逮捕されて後悔はしたものの、公開したってか!
そりゃヤケクソで総務部のダメ課長ばりのダジャレも言いたくなりますよ。
っていうか、劇場版を見てないのでハッキリしたことは言えないのですが、ピエール瀧ほとんど出てないじゃん!
いなくても大丈夫じゃん!キャラ設定上は重要なお偉いさん役ではあったけど、何なら撮り直ししても問題ないじゃん!
もしかしたら、私が見たのはVOD版なので何かしらのカットがあったのかもしれない。
でもね。お蔵入りで良かったと思いますよ、この映画は。
薬物には絶対反対だけど、もしもあの時ピエール瀧の影響で公開中止になったとしたら、私は感謝したんじゃないかとさえ思う。体を張って人生の大事な大事な時間を守ってくれたってね。
しかもあの名作『麻雀放浪記』の現代版っていう触れ込みですよ。原作者の阿佐田哲也こと色川式大さんも草葉の陰どころか、密林の陰で泣いてらっしゃいますよ。きっときっと。
365歩のマーチで譲りに譲るとしても、評価に値するのは斎藤工が意外と仕事を選ばないお茶目な人なんだなって気が付けたことぐらいです。
役者さんって、ゼッタイ仕事受ける時に台本を前もって読んだりすると思うんです。少なくともマネージャーさんは読んでから受けると思うんです。
でも、彼はこの仕事を受けた。そこだけは評価してあげたいなと。そして、私の中での好感度がかなり上がったなって実感します。
あとあと話は変わりますが、ベッキーって運がないですね。復活をこれに賭けてたところもあったはずなのに……さらにAI搭載のアンドロイド役なんて、もう大チャンスじゃないですか?
失礼かもしれないけど、そういう見た目してるし、そのまんまでいける感じ。
だけど、アンドロイドしている時より普通の(坊や哲の面倒を見ている)ママ役の時の方がまだマシに見えるって何なの?
戦後のママそっくりの姿のアンドロイドとして登場して、私以外私じゃないのって皮肉も効いてるのにあの演技は何なの?
本当の体当たり演技ってそういう事じゃん。
しかも、特別ママをアンドロイドにした理由が語られないって何なの?
そこはベッキーが悪いわけじゃないけどさ。なんかキレてばっかりのレビューになっちゃってホントにすみません。
でも、それぐらい私にとっては最悪だったんです。
ギャンブルを題材にした作品って、1984年版の『麻雀放浪記』はもちろんのこと、アメリカの『ラウンダーズ』ですとか、一段落ちるけど『カイジシリーズ』ですとか、めっちゃ面白いの沢山あるのに……
ギャンブルってだけで面白いのに……
最後まで見ていた自分の人生がなんか哀しくなってしまうお話でした。そして変な喪失感のままエンドロールを眺めていたら、最後の最後に絶対的にいらないオマケシーンがあってそこでほんの少しだけ救われました。
あ、この映画いらないヤツって、御自身たちでちゃんとわかってるんだなって。
本作の名台詞
キャラの作り込みがスッゴイでしょ!?ウフフ…ここまで徹底してるコスプレイヤーさんもなかなかいないもん
出典:麻雀放浪記2020/VOD版
役名:ドテ子
演:もも(チャラン・ポ・ランタン)